小桜が原を通過し、しばらく登ると今日の目的の白馬朝日岳が間近に見えて来ました。(左下)
右はお花畑の中を行く登山道です。沢山咲いている黄色い花は、ミヤマキンポウゲです。

北アルプス白馬連峰2: 白馬岳山頂→雪倉岳→朝日岳→朝日小屋→小川温泉

                     2000年8月10日~12日    

のんびりとした山行でしたが、適度に霧に見舞われたものの、雨には降られず、咲き乱れる高山の花々を眺めながら歩き、最後には温泉に浸かるという贅沢な山旅でした。

下左は一合目の標識です。もう僅かで北俣尾根を下りきります。右は下り切った地点で空を眺めた写真です。鱗雲が出ていました。
下り終わり自動車道にに出ると、例の登山者が待っていましたが「早かったじゃないですか」と云われました。快調だったことも理由の一つですが、、彼を待たせては申し訳ないと、少し急いだことも早く着いた理由です。彼と殆ど変わらない時刻についたようです。タクシーを呼んで一緒に小川温泉に向かいました。
 10日朝出発した頃は頂上が眺められましたが、頂上に到着した頃には、薄くガスがかかり、眺望はありませんでした。
左下が頂上を目指しての登り道、右下は白馬岳山頂の写真です。
これからいよいろ白馬朝日岳に向かかって、まず急激に下って行きます。
思ったより早めに小川温泉に着きましたが、立派な建物です。彼とは別々の棟に泊まりました。温泉にゆっくりつかり、翌日はバスで帰りました。
下は小屋への下りで撮した花の写真です。左がシロウマオウギ、右がキンコウカです。
下左は頂上に近い道に咲いていた、ニッコウキスゲです。色鮮やかで大きく目立つ花です。
下右は池塘です。残雪の多いこの地域では、頂上に近い所でも池塘が見られます。
下の写真はは雪倉岳からの下りで撮影した高山の花です。左がミネウスユキソウ、中がオタカラコウ、右がニッコウキスゲです。
ゆっくり時間をかけて下ると、朝日小屋が見えて来ました。今日はここに泊まりました。白馬山荘の賑わいが嘘のように登山者が少なく静かでした。
私は10人は泊まれそうな大きな部屋に案内されましたが、お客は私より少し年が若く登山歴が豊かなベテランの男性登山者と私の二人でした。
彼が、随分遅かったですね。と云うので、私は、写真を撮ったりしながらゆっくり山を楽しんできましたからと弁解しました。、
明日は、北俣尾根を下って小川温泉にに行くんですね。それならタクシーを相乗りにしましょう。ええ、それはいいですね。ということになりました。
翌朝、「私はゆっくり下って行きますから」と彼に先に行ってもらい彼が小屋を出てしばらくしてから、私も小屋を出て下山の途につきました。。

左は雪倉岳避難小屋です。昭和41年に弟とこの小屋に泊まったことがあります。
その日は、もの凄く風が強く、我々も天幕露営を諦めて、この小屋にとまりましたが
後から来た高校生のパーティーが人数が多いので迷惑がかかってはと遠慮して、無理をして天幕露営を試みたところ、風でポールが折れ、結局泊まることになりました。
その後、また女の子を大勢連れた高校生のパーティーが、あそこまで行けば小屋があるからということで、かなり遅くに小屋につきました。白馬岳の山荘は有料なので引率の先生が子供達に経済的負担をかけまいとして、ここまで来たのでしょうが、女の子達はずぶ濡れでした。結局小さな小屋に40人近い人数が泊まり、トイレの入り口まで人で溢れ、寝るとき、横になるスペースがないほどの混雑でした。

 今日は泊まらず通過です。下の写真は雪倉岳周辺で撮った花の写真です。
左はミヤマナデシコに似ていますが、クモイナデシコと思います。
中はタカネイバラ、右はミヤマアズマギクです。

 三国境の分岐を越えると、雪倉岳へ向かうコースに入ります。下の写真は鉢ケ岳を通過する頃の写真です。
頂上稜線付近は、かなり濃い霧がかかりはじめました。やはり日本海に近い北アルプスの北部は、残雪が多いです。
左下はハクザンコザクラ、中は木道の傍らに咲く水芭蕉です。尾瀬では6月に水芭蕉が満開になりますが、標高が高く残雪が多い北アルプス北部では、8月10日の今が満開です。右はコバイケイソウ、高山のそれほど標高が高くない地帯でよく見かけます。

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左下は途中で通過するイブリ山の山頂の標識です。イブリ山を過ぎると霧が晴れ、山並みが眺められるようになりました。(右下)
下山初めはお花畑の道を行きます。左下は咲き乱れるニッコウキスゲの道です。右は間近に迫って来たイブリ山です。
左下は頂上の方向表示標です。残念ながらうっすらとガスっていて展望はありません。 右下は、小屋に向かって下り始める道です。
下は小桜が原に咲く花々です。左がハクサンシャクナゲ、中は水辺に咲く水芭蕉、右はイワイチョウの花です。
左下は赤男山付近から眺めた小桜が原方面。右は到着した小桜が原(約2100m)です。やはり名の通りハクサンコザクラが多く見られます。

ついに、雪倉岳(2611m)に着きました。頂上の石標は雪か風の影響で倒れてしまった
のでしょうか。細い霧雨が降っていたため、表面が水で濡れています。
 
 下は霧のお花畑です。快晴の日のお花畑の眺めは色鮮やかですが、霧のお花畑も悪くはありません。とても幻想的です。

 鉢が岳周辺で撮影した高山植物の写真です。比較的どの高山でも見られる種類で、下左がクルマユル、中がハクサンイチゲ、右がシナノキンバイです。
霧がかかって来た木道を行くと頂上はもうすぐです。 右下は標高2418mの白馬朝日岳頂上の大きな標識です。